海藻のネバネバ成分・フコイダンが中性脂肪を減らす
海藻のネバネバ成分の一つが食物繊維の一種であるフコイダンで、コレステロールや中性脂肪を減らすなど、健康維持に役立ちます。
フコイダンの健康効果
フコイダンは水溶性の食物繊維
フコイダンは、ガゴメ昆布、メカブ、モズクなどの海藻に含まれる水溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維には、食後の血糖値の上昇を抑えたり、血中コレステロールの排泄、中性脂肪を抑えるなどの働きがあります。
ピロリ菌を除去
フコイダンのヌルヌル成分が、胃の粘膜を保護します。
このヌルヌルは、胃潰瘍や胃ガンの原因になるピロリ菌を吸着して、体外に排泄する効果もあります。
また、ガンの治療に使うという研究もされています。
免疫システムを活性化
フコイダンには、ウイルスや細菌に感染した細胞を死滅させるなど、免疫機能を活性化させるとされています。
また、傷ついた肝細胞を修復し、肝機能をよくするとの報告もあるそうです。
酢との相性がよい
フコイダンは、お酢と一緒に摂ることで、消化吸収がよくなります。
お酢の成分であるクエン酸には、糖質の吸収を緩やかにしたり、脂肪の燃焼を促進するなどの作用があります。
メカブ、モズクなど、ネバネバ成分のある海藻を「酢の物」で食べれば、一石二鳥です。
加熱してもOK
フコイダンは、加熱すると吸収率がアップするので、味噌汁の具にするのも効果的です。
アカモク
最近、注目されているアカモクは、モズクの2倍のフコイダンが含まれています。
アカモクの色素成分であるフコキサンチンには、内臓脂肪の燃焼に効果があります。
ワカメ・昆布のダイエット効果
カリウムが高血圧を予防
ワカメなどの海藻に多く含まれるカリウムには、細胞内の余分なナトリウム(塩分)の排泄を促す作用があり、高血圧の予防に効果的です。
塩分には水分を溜める性質があり、水太りやむくみの原因にもなります。
ワカメと味噌やお酢は、ダイエットでの相性がよいです。
カリウムの多い食品
カリウムは、汗とともに失われるので、補給することが大切です。
不足すると、疲れやすくなったり、夏バテすることもあります。
食品 | 食品の量 | カリウムの量 |
ワカメ(乾燥) | 10 g | 740 mg |
昆布(乾燥) | 10 g | 610 mg |
ひじき(乾燥) | 10 g | 640 mg |
ほうれん草 | 50 g | 345 mg |
サトイモ | 50 g | 320 mg |
サツマイモ | 50 g | 235 mg |
納豆 | 50 g | 330 mg |
ワカメの味噌汁
味噌の原料である大豆には、体をつくるタンパク質や不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
ワカメの味噌汁なら、カリウムとともに、これらの効果も期待できます。
大豆イソフラボン
大豆には、女性ホルモンに似た成分で、美容にもよいイソフラボンが多く含まれています。
イソフラボンには、悪玉コレステロールを減らす働きも期待できます。
ワカメの酢の物
お酢の成分であるクエン酸は、糖質の吸収を緩やかにしたり、エネルギーを作り出す働きがあります。
酢酸には、血圧を上昇させにくくする働きがあり、カリウムとの相乗効果が生まれます。
糖質の吸収を抑える
ワカメや昆布に含まれる、水溶性食物繊維のアルギン酸が、糖質の吸収を遅らせます。
食後の血糖値の上昇を穏やかにしたり、血中コレステロールを減らす働きがあります。
便を柔らかくする働きもあり、お通じの改善にも役立ちます。
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