薬味(生姜・にんにく・唐辛子)で代謝を上げて脂肪燃焼を促す
最近、痩せにくくなった、体が冷える、むくみやすいなどを感じる人は、体温が低くなっている可能性があります。
生姜、にんにく、唐辛子などの薬味には、体を温める効果があり、血行がよくなって代謝が上がることで、これらの症状の改善が期待できます。
生姜が血行をよくして体を温める
生姜には血管を拡張させる成分が含まれ、血行をよくして体を温めます。体温が1度下がると、基礎代謝は10%も下がると言われ、ダイエットにも効果的です。
体が冷えていると太りやすい
最近、痩せにくくなった、体が冷える、むくみやすいなどを感じる人は、体温が低くなっている可能性があります。
正常な体温は36度〜37度ですが、現代人には36度以下の低体温の人が増えています。
体温が1度下がると基礎代謝は10%も下がると言われます。
体温が低いのは血行が悪いのが理由で、代謝も低いので太りやすくなります。
また、栄養素やホルモンが体の末端まで運ばれにくくなり、免疫機能も低下してしまいいます。
体を温める食事
体を温めると、血行がよくなって、代謝が上がります。
体を温めるには、温かいものを食べればよいと思いますが、温かくても体を冷やしてしまう食材もあります。
体が冷えていると代謝が悪く太りやすくなるので、生姜などの体を温める食品を摂ることで代謝をよくします。
生姜は血流をよくする
生姜の辛味成分であるジンゲロンには、血管を拡張させる作用があり、血流がよくなることで脂肪の代謝を助けます。
また、香りの成分であるガラノラクトンにも体を温める作用があります。
さらに体を温める作用がある紅茶に入れて飲めば、相乗効果により新陳代謝がよくなります。
ショウガオール
ショウガオールという成分が、体を持続的に温めます。
ショウガオールは、生の生姜にはあまり含まれず、約100℃でゆっくりと加熱すると生成されます。
また、煮汁などに溶け出す性質があります。
豚肉の生姜焼き
豚肉には、体内で糖をエネルギーに変えるビタミンB1が豊富に含まれています。
豚肉の生姜焼きをおかずに食べれば、生姜の働きに加え、ビタミンB1の働きにより食後血糖値が上りにくくなります。
脂質の少ないヒレ肉やモモ肉なら、なおよいです。
にんにくで疲労回復と冷え性の改善
にんにくには、ビタミンB1の吸収力を高めて疲労回復やスタミナアップ、末端血流を改善して冷え性の解消、代謝を上げて太りにくくするなどの効果があります。ただし、生で食べて胃腸を痛めると、逆効果になることもあります。
にんにくの成分
にんにくは、疲労回復や滋養強壮に効果があることが知られています。
にんにくには、アリシン、スコルジニン、ビタミンB1、ビタミンB6などの成分があります。
アリシン
アリシンは、にんにくの臭いのもとですが、体内でビタミンB1と結合すると、アリチアミンという物質に変わり、ビタミンB1の吸収力が高まって疲労回復、スタミナアップなどの効果が期待できます。
また、血栓を溶かしたり、コレステロールを低下させる効果もあり、代謝が上がります。
すりおろす
アリシンは、にんにくの細胞壁が破れることで生成されます。
にんにくをスライスするよりも、すりおろす方がアリシンの効果を得られます。
加熱した方がよく、生で食べると胃腸を痛めて、逆効果になることもあります。
スコルジニン
スコルジニンにも、アリシンと同様に血流を改善し、疲労回復、スタミナアップなどの効果があります。
スコルジニンは、無臭の成分です。
ビタミンB1
にんにくを食べると元気になるのは、ビタミンB1の吸収力が高まるからです。
ビタミンB1は、糖質を分解してエネルギーを作り出す水溶性のビタミンで、
ビタミンB1は、摂取率が低い栄養素です。不足すると、乳酸がたまって疲れやすくなります。
ビタミンB6
ビタミンB6は、たんぱく質の代謝に関わっています。
筋トレ後に摂ることで、筋肉疲労の回復、筋肉作りに役立ちます。
にんにくの摂取量
にんにくには、強い殺菌作用があるので、生で食べると胃が荒れたり、逆効果になってしまうこともあります。
にんにくの1日の摂取量の目安は、生なら1片、加熱すれば2〜3片が適当です。
にんにくの臭いを抑えるには
牛乳には、にんにくの臭いを抑える作用があります。
昔、アニメのサザエさんで放送していました。
食後30分以内に飲まなければ効果がなくなります。
唐辛子・キムチの乳酸菌がお腹の調子を整える
キムチの材料は、食物繊維が多い白菜、血行をよくする唐辛子やニンニクなどで、ダイエット向きの食品です。発酵食品なので乳酸菌により、お腹の調子を整える働きもあります。漬け物の中では塩分が少ないです。
唐辛子の辛み成分・カプサイシン
唐辛子の辛み成分であるカプサイシンは、アドレナリンなどのホルモンの分泌を促し、血流をよくします。
血行がよくなって体が温まると、代謝が高まります。
ただし、唐辛子を摂りすぎると胃が荒れたりするので、その場合はカプサイシンだけを摂れるサプリメントを活用するのも一つの方法です。
辛くないカプシエイト
カプシエイトも唐辛子の成分ですが、辛さはカプサイシンの1/1000と言われます。
辛くないのが特徴ですが、体を温める効果はカプサイシンと同様です。
ビタミンが豊富
キムチが発酵する過程で、エネルギーをつくるビタミンB1、脂肪燃焼を助けるビタミンB2、たんぱく質を代謝するビタミンB6などが増えます。
また、乳酸菌がお腹の調子を整える働きをしてくれます。
にんにくと唐辛子
にんにくは、疲労回復や滋養強壮に効果があることが知られています。
キムチには、にんにくも入っているので、体を温める唐辛子との相乗効果が得られます。
疲労回復に豚キムチ
にんにくの臭いの成分でもあるアリシンには、ビタミンB1の体への吸収率を高める働きがあります。
豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれているので、豚キムチならビタミンB1が効率よく摂れることで、疲労回復やスタミナをつける効果が得られます。
豚キムチ
上記のとおり、ビタミンB1にはエネルギーを作り出す働きがあり、豚肉に多く含まれています。
豚キムチなら、にんにくと豚肉を組み合わせた料理です。
美容に納豆キムチ
大豆の成分であるイソフラボンは、女性ホルモンと同じような働きがあり、唐辛子といっしょに摂ることで吸収率を上げることができます。
どちらの成分も含む納豆キムチは、美容に効果的です。混ぜずに別々に食べても効果は同じです。
キムチは塩分が少ない
キムチは、漬け物の中では塩分が少なく、血圧が高い方でも食べられる食品です。
塩分は水を溜め込む性質があり、水太りやむくみの原因になるので、浅漬けに替えてキムチにするのは、よいダイエット方法です。
また、塩分が多いと食欲を増進させてしまいます。
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