筋トレ・フィットネス&ダイエット
  トップページ食事で筋肉づくり > ビタミン

筋トレでの各ビタミンの働きと摂取目安量

トレーニングや筋肉づくりに重要な、各ビタミンの働きや効果、1日の摂取目安量、含有量が多い食品です。とくに、糖質をエネルギーに換えるビタミンB1、脂肪を燃焼させるビタミンB2、たんぱく質から筋肉をつくるビタミンB6が重要です。



 目次
 1. ビタミンA・たんぱく質とグリコーゲンの合成
 2. ビタミンB1・糖質からエネルギーをつくる
 3. ビタミンB2・脂肪を分解してエネルギー換える
 4. ビタミンB6・たんぱく質の代謝に関わる
 5. ビタミンB12・血液中の赤血球をつくる
 6. ビタミンC・靱帯や腱に必要なコラーゲンをつくる
 7. ビタミンE・筋トレで発生する活性酸素を除去
 8. ビタミンD・筋収縮に関わるカルシウムとリンを吸収
 9. ビタミンK・骨を丈夫にする



ビタミンA・たんぱく質とグリコーゲンの合成

ビタミンAの働き

ビタミンAは、たんぱく質の合成、グリコーゲンの合成などにかかわります。 運動をするとたんぱく質、グリコーゲンの合成が活発にり、消費量が増加します。 全身の抵抗力を高めたり、骨・皮膚・髪などを健康に保つ役割があります。

レチノールとβカロテン

体内に貯蔵できますが、体が必要としたとき、すぐに供給できるように、定期的に摂取すると効果的です。 ビタミンAには、動物性食品に含まれるレチノールと、緑黄色野菜などに含まれるβカロテンがあり、レチノールの量で表示します。

油と一緒に摂る

βカロテンは、体への吸収率が悪く、レチノールに換算すると1/12ほどになってしまいます。 脂溶性なのでで、野菜の場合は、生やお浸しよりも、油で炒めたりすることで、体への吸収率が上がります。 1日の推奨量は600μg、過剰症に注意が必要で上限は3000μgです。

ビタミンAを多く含む食品

食品1食あたりβカロテンの量ビタミンAの量
鶏レバー20 g2800 μg
うなぎ蒲焼80 g1800 μg
ほたるいか80 g1200 μg
ぎんだら80 g880 μg
あなご80 g710 μg
1 個75 μg
牛乳200 ml75 μg
プロセスチーズ20 g48 μg
マーガリン10 g180 μg
バター10 g50 μg
にんじん50 g3600 μg300 μg
しゅんぎく50 g2250 μg190 μg
ほうれん草50 g2100 μg175 μg
かぼちゃ50 g1800 μg150 μg
にら50 g1740 μg145 μg
小松菜50 g1560 μg130 μg

ビタミンB1・糖質からエネルギーをつくる

ビタミンB1の働き

ビタミンB1は、糖質を分解してエネルギーを作り出します。 運動強度が増して、エネルギーを使うほど、必要度が増します。 不足すると、乳酸がたまって、疲れやすくなります。 ビタミンB1には、集中力の低下を防いだり、食欲を増進させる働きもあります。

汗や尿で失われる

水に溶けやすい性質をもち、汗や尿とともに排出されるので、多めに摂っておくと効果的です。 体内に蓄えることができないので、毎日摂る必要があります。 1日の推奨量は1.2mgです。

ビタミンB1が多い食品

食品1食あたりビタミンB1の量
豚モモ肉80 g0.90 mg
豚ヒレ肉80 g0.78 mg
豚ロース80 g0.70 mg
豚ばら肉80 g0.55 mg
ハム20 g0.18 mg
ベーコン20 g0.10 mg
うなぎ蒲焼100 g0.75 mg
タラコ 1/2腹50 g0.35 mg
紅ザケ 1切れ100 g0.26 mg
玄米150 g0.24 mg
そば150 g0.29 mg
ピーナッツ20 g0.17 mg
ごま10 g0.10 mg

豚肉

ビタミンB1と言えば豚肉です。 豚肉に豊富に含まれるビタミンB1は、食べた糖質を分解して、エネルギーをつくり出す作用があります。 ヒレ肉、モモ肉など、脂身の少ない部位を選ぶことも大切です。

グリコーゲンの回復

筋トレでは、筋肉のグリコーゲン(糖質)が消費されます。 筋トレ後は、できるだけ速くグリコーゲンを補給することが重要で、筋肉疲労の回復時間に差が出てきます。 ビタミンB1には、食欲を増進させる働きもあり、筋肉づくりにも役立ちます。

ビタミンB2・脂肪を分解してエネルギー換える

ビタミンB2の働き

ビタミンB2は、脂肪を分解して、エネルギーする働きがあります。 皮膚、粘膜、髪の毛などを健康に保ち、動脈硬化を防ぐ効果もあります。

不足すると食欲がなくなる

エネルギー代謝にかかわるので、毎日の食事でしっかり摂るようにする必要があります。 不足すると、食欲がなくなったり、消化力が弱くなり、成長が止まってしまいます。 水に少しだけ溶ける性質をもち、1日の推奨量は1.4mgです。

ビタミンB2が多い食品

食品1食あたりビタミンB2の量
豚レバー80 g2.88 mg
牛レバー80 g2.40 mg
鶏レバー80 g1.44 mg
豚ヒレ肉80 g0.26 mg
うなぎ蒲焼 1串100 g0.74 mg
ブリ 1切れ100 g0.36 mg
カレイ 1切れ100 g0.35 mg
牛乳200 cc0.32 mg
納豆50 g0.28 mg
1 個0.20 mg
うずらの卵3 個0.22 mg
魚肉ソーセージ30 g0.18 mg
丸干しいわし20 g0.11 mg
ほうれん草50 g0.12 mg

ビタミンB6・たんぱく質の代謝に関わる



ビタミンB6の働き

たんぱく質の代謝に関わり、筋力アップと脂質の燃焼に効果があります。 筋トレ後などに、たんぱく質を多く摂取した場合は、必要量が増します。

不足すると免疫力低下

不足すると、貧血や免疫力低下、無気力などの原因となります。 水溶性ビタミンで、1日の推奨量は1.2mg、上限は60mgです。

ビタミンB6が多い食品

食品1食あたりビタミンB6の量
牛レバー50 g0.44 mg
牛もも80 g0.27 mg
鶏のささみ80 g0.53 mg
鶏のむね肉80 g0.38 mg
さんま1尾0.77 mg
かつお刺身5切れ0.76 mg
まぐろ刺身5切れ0.64 mg
あじ1尾0.52 mg
さば1切れ0.50 mg
玄米ごはん1膳0.36 mg
白米ごはん1膳0.16 mg
バナナ1本0.34 mg
にんにく2かけ0.15 mg
納豆1パック0.12 mg

ボディビルダー御用達

ビタミンB6は、筋トレ後に摂ったタンパク質を、効率よく筋肉に変えるのに必要な成分です。 ボディビルダー御用達の、鶏のササミ、ムネ肉、ツナ(マグロ)などに多く含まれています。



ビタミンB12・血液中の赤血球をつくる

ビタミンB12の働き

アミノ酸の代謝とたんぱく質の合成にかかわります。 血液中の赤血球をつくるのに必要で、神経の機能を正常に保つ役割もあります。

不足すると疲労感が残る

動物性の食品に多く含まれ、不足すると貧血や疲労感が残ります。 水溶性ビタミンで、1日の推奨量は2.4μgです。

ビタミンB12を多く含む食品

食品1食あたりビタミンB12の量
牛レバー80 g42.2 μg
あさり30 g15.8 μg
しじみ30 g18.8 μg
さんま80 g14.1 μg
いわし80 g7.7 μg
まぐろ刺身80 g2.2 μg
焼き海苔2 g1.6 μg

ビタミンC・靱帯や腱に必要なコラーゲンをつくる

ビタミンCの働き

抗酸化作用があり、筋肉の成長、コレステロールの代謝、老化の防止などに役立ちます。 筋肉や靱帯、腱などを強化するためのコラーゲンをつくりだすのに必要です。 ケガからの回復を速めるなどの効果も期待できます。

運動で消費量が増える

体内に多少貯えられますが、運動をすると消費量が増えるので、補給が必要です。 不足すると、細菌に感染しやすくなり、全身の健康にはかかせません。 鉄の吸収を促進する作用もあります。 水溶性ビタミンで、1日の推奨量は100mgです。

ビタミンCを多く含む食品

食品1食あたりビタミンCの量
1 個140 mg
オレンジ1 個120 mg
キウイフルーツ1 個96 mg
グレープフルーツ1 個80 mg
いちご5 個53 mg
レモン1/2 個50 mg
みかん1 個32 mg
赤ピーマン50 g85 mg
ブロッコリー50 g80 mg
じゃがいも1 個42 mg
ピーマン50 g40 mg
小松菜50 g38 mg
カリフラワー50 g33 mg
ほうれんそう50 g33 mg
れんこん50 g28 mg

ビタミンE・筋トレで発生する活性酸素を除去

ビタミンEの働き

抗酸化作用によって、細胞の働きを正常に保ちます。 酸素利用の効率を高め、組織が十分に成長できるようにする効果があります。 筋肉の修復などにも役立ちます。

活性酸素を防ぐ

血行や新陳代謝をよくし、体に取り込まれた酸素が細胞を酸化させる(活性酸素)のを防いでくれるビタミンです。 脂溶性なので、油と合わせて摂ると吸収がよくなります。1日の推奨量は8mgです。

ビタミンEを多く含む食品

食品1食あたりビタミンEの量
モロヘイヤ50 g3.3 mg
にら50 g1.3 mg
かぼちゃ50 g1.3 mg
ほうれん草50 g1.9 mg
アーモンド20 g6.0 mg
落花生20 g2.2 mg
うなぎ蒲焼1串4.9 mg
ハマチ100g4.1 mg
毛ガニ100g3.7 mg
サーモン100g3.3 mg
ツナ缶(油漬け)40 g3.3 mg
たらこ1腹2.1 mg
1個6.5 mg
玄米1膳1.6 mg
ひまわり油10 g3.9 mg



ビタミンD・筋収縮に関わるカルシウムとリンを吸収

ビタミンDの働き

筋肉が活動するときに使われるカルシウムの吸収を促進します。 筋収縮にかかわるリンの吸収を促進する働きもあります。

日光を浴びればつくられる

紫外線に当たると皮膚で生成されるので、普通に食事を摂って、太陽の光を1日10分程度浴びれば、特に気にする必要はありません。 1日の目安量は5μg、過剰症に注意が必要で、上限は50μgです。

ビタミンDを多く含む食品

食品1食あたりビタミンDの量
紅サケ 1切れ100 g33 μg
サンマ 1尾150 g29 μg
カレイ 1切れ100 g13 μg
カツオ100 g9 μg
しらす干し20 g9 μg
イワシ50 g5.0 μg
マグロ赤身100 g5.0 μg
1個1.0 μg
干ししいたけ30 g5.0 μg
まいたけ30 g1.0 μg

ビタミンK・骨を丈夫にする

ビタミンKの働き

骨にカルシウムを沈着させたり、骨からカルシウムが溶け出すのを防いでくれます。 出血したときの血液凝固作用もあります。 脂溶性ビタミンで、1日の目安量は60〜80μgです。

ビタミンKを多く含む食品

食品1食あたりビタミンKの量
納豆50 g435 μg
アシタバ50 g250 μg
モロヘイヤ50 g320 μg
春菊50 g125 μg
ニラ50 g90 μg
ブロッコリー50 g80 μg
キャベツ50 g39 μg
乾燥わかめ1 g16 μg
抹茶2 g58 μg





プライバシーポリシー  
食事で筋肉づくり
 筋肉をつける食事
 たんぱく質が多い食品
 炭水化物(糖質)
 ビタミンの効果
 ミネラルの効果
 プロテインの効果
 アミノ酸サプリメント

カテゴリ
 効率よい筋力トレ方法
 筋トレメニュー
 チューブトレーニング
 バランスボール
 脂肪を減らすエクサ
 ストレッチ
 有酸素運動
 ウォーキング
 食事で筋肉づくり
 カロリーダイエット
 よく分かる筋トレ
 スポーツ別の筋トレ
 筋トレ器具の効果