腹筋ローラーは、筋トレ初心者から上級者まで幅広く利用されている器具ですが、普通の腹筋運動との効果の違いは何なのでしょうか。分かりやすく解説します。
筋トレ初心者には難しい
ネットには「腹筋ローラーの効果がすごい」「腹筋を割るのに最適」などの記事が多くありますが、本当なのでしょうか。
確かに、大きな負荷をかけることができるので、筋トレ上級者が使いこなせば、効果はとても高いと言えるでしょう。
しかし、筋トレをあまりしたことがない初心者が使うにはとても難しい器具です。
初心者の方は一般的な腹筋運動で、ある程度、鍛えてから使うことをおススメします。
腹筋運動との違い
腹筋ローラーとクランチやシットアップなど一般的な腹筋運動との違い、それは腹筋を収縮させるか伸ばすかの違いです。
クランチやシットアップは腹筋を収縮させて鍛えます。
中学や高校の運動部で行うのがこれらの種目で、手軽にできて腹筋の基礎をつくるのに最適です。
一方、腹筋ローラーは腹筋を伸ばしながら鍛える運動です。
腹筋の基礎ができていないと難しい動作で、筋肉を傷める可能性もあります。
エキセントリック動作
筋肉を収縮させて鍛える運動をコンセントリック動作(短縮性動作)、筋肉を伸ばしながら鍛える運動をエキセントリック動作(伸張性動作)と呼びます。
コンセントリック動作は、ベンチプレスでバーベルを上げる、スクワットで立ち上がる、階段を上がるなどが該当します。
エキセントリック動作は逆に、ベンチプレスでバーベルを下ろす、スクワットでしゃがむ、階段を下りるなどが該当します。
想像してみてください。バーベルを上げるよりも下ろすほうが簡単ですよね。
コンセントリック動作に比べてエキセントリック動作は、1.3倍の力を出せるのです。
持ち上げられない重量のバーベルでも下ろすことができるのは、大きな力を出せるからです。
これを上手く活用できれば、「腹筋ローラーの効果がすごい」と言うことになります。
大きな負荷がかかる
腹筋ローラーもエキセントリック動作なので、一般的な腹筋運動に比べて130%の負荷をかけることができます。
と言っても、常に130%の負荷がかかっている訳ではありません。
最大で130%の負荷をかけることが可能という意味です。
普段かかることのない負荷をかけられるので、大きな効果を得られるのですが、筋肉を傷める可能性もある訳です。
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