有酸素運動で遅筋が鍛えられると、毛細血管が発達して血液の循環がよくなり、持久力が向上します。
遅筋は、体脂肪もエネルギーにするので、たくさん燃やせるようになります。
目次 1. 遅筋が衰えると脂肪を燃焼できない 2. 遅筋を強化すると持久力が向上 3. 体脂肪をエネルギーに |
遅筋が衰えると脂肪を燃焼できない
筋肉は2種類
筋肉は、細い筋線維の束ねたもので、筋肉がつくことは1本1本の筋線維が太くなることです。
筋線維には、瞬発力に優れた速筋線維と、持久力のある遅筋線維があります。
速筋と遅筋の割合
人それぞれ、持っている速筋と遅筋の割合は異なります。
速筋の割合が多い人は筋肉が太くなりやすく、遅筋の割合が多い人の筋肉は太くなりにくいのが特徴です。
速筋と遅筋の割合は生まれつき決まっていると言われます。
遅筋の割合が多い人
遅筋の割合が多い人の見た目は華奢と言えますが、筋肉量が少ない訳ではありません。
遅筋は太くなりにくい反面、持久力に優れた筋肉です。
鍛えることで筋肉自体のスタミナを手に入れることができるます。
筋肉のエネルギー源
速筋のエネルギー源は、筋肉などに蓄えられているグリコーゲン(糖質)だけです。
遅筋は、糖質だけでなく、体脂肪もエネルギー源にすることができます。
遅筋が衰えると
有酸素運動をしなくなると、遅筋が衰えてきます。
男性は筋トレで速筋は鍛えますが、遅筋はあまり鍛えない傾向にあると言えます。
遅筋が衰えると、代わりに速筋が使われるようになり、エネルギーを糖質に依存し、体脂肪を燃やせない体になってしまいます。
体脂肪を燃やせないと
遅筋が衰えると、エネルギーとして脂肪を使えず、糖質に依存するので、血糖値の変動が大きくなり、疲れやすくなります。
空腹感も感じやすくなり、たくさん食べてしまうことで、太りやすい体質にもなります。
遅筋を強化すると持久力が向上
遅筋の鍛え方
脂肪を燃焼させる遅筋を強化するには、それに適した心拍数で、有酸素運動を続けることが必要です。
息の上がるような心拍数になると、速筋が使われる割合が大きくなり、無酸素運動に近づきます。
速筋は、エネルギー源が糖質であるため、脂肪を燃焼できません。
遅筋を強化するには、息の上がらない程度の運動を続けることが重要です。
遅筋が鍛えられると
遅筋が鍛えられると、筋肉内の毛細血管が発達して、血液の循環がよくなります。
脂肪を燃焼する場所であるミトコンドリアが増加し、酸素も効率よく運ばれるので、より多くの脂肪を燃やせるようになります。
また、老廃物の除去などにも効果があり、疲労回復も速くなります。
脂肪が燃やせるようになると
エネルギーとして脂肪が使えるようになると、体に貯えられているグリコーゲン(糖質)の消耗を防ぐことができます。
陸上の長距離種目やマラソンには重要な要素で、疲れにくくなるので持久力が向上します。
ラストスパート
脂肪が燃やせるようになると、瞬発力を発揮するエネルギー源となる糖質を節約できます。
持久力を必要とするスポーツの終盤に、温存した糖質を使える訳です。
マラソンや長距離走でのラストスパートにも関わってきます。
体脂肪をエネルギーに<するには/h2>
エネルギー源としての糖質
運動のエネルギー源である糖質は、グリコーゲンという形で体に貯えられています。
筋肉にも貯えられていて、すぐにエネルギーとして使うことができます。
速筋も遅筋も、グリコーゲンをエネルギーとして使います。
しかし量に限りがあり、なくなると運動できなくなり、食事で補給しなくてはなりません。
エネルギー源としての脂肪
脂肪は、皮下脂肪や内臓脂肪として、豊富に貯えられていますが、使うためには時間がかかります。
脂肪をエネルギーとするのは遅筋で、速筋は脂肪をエネルギー源としません。
遅筋は、始めは糖質をエネルギー源としますが、運動を継続していると脂肪もエネルギーとして使うようになり、20分ほどで最も使われる状態になります。
ちなみに、脂肪が糖質と比べて使われる比率は、最大で50%です。
体脂肪をエネルギーとして使うには
遅筋を鍛えれば、体脂肪をエネルギーとして使える能力がアップします。
運動を始めると、ホルモンによって脂肪が分解されて脂肪酸に変わり、血中に流れ出します。
脂肪酸は、筋肉内で呼吸で取り入れた酸素と結びつくことで、水と二酸化炭素に分離し、その際にエネルギーが発生します。
これが、いわゆる有酸素運動で、運動を継続することで、体脂肪がエネルギーとして使われることになります。
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